信州の木でぬくもりとやすらぎのリフォームvol.1
長野県の統計によりますと、建築後30年以上を経過した住まいが、すでに建っている住まいの中で50%弱を占めるそうです。確かに、自分の住む町のあたりを見回しても、古くなった住まいを多く見かけます。中には、空家もありそうです。住まいづくりを考える時に、そのように古くなった住まいを壊して建て替える選択肢もありますが、愛着のある住まいをリフォームして住み続けるという選択肢もあります。人の暮らしや地球環境への影響を考えると、これからつくる新築や建て替えによる新しい住まいは、長持ちする燃費の良い、健康で快適な暮らしのできる住まいをつくるべきでしょう。一方で、いまある住まいは、壊さないだけで廃棄物は減りますし、Co2を吸って成長した木材を使ってあれば、さらにCo2を貯蔵し続けてくれることにもなります。また、耐震化による安全性の向上、断熱補強による燃費の向上、老朽化した設備の更新による快適性の向上を図ることで、いまある住まいに、安全、省エネ、健康、快適に暮らし続けることもできるわけです。ここでは、そのようなリフォームをした住まいをご紹介して行きます。
こちらは、建築後30年を経過した木造在来工法の2階建ての住まいで、退職後の老後のくらしに配慮したリフォームをさせていただきました。浴室やトイレがある1階に寝室を設けるとともに、日当りの悪かったキッチンとダイニングを明るい南側の庭に面して配置しなおしました。また、ダイニングとリビングはワンルームで庭を眺めながら広々と使える空間にしました。老朽化した浴室、洗面脱衣などの水廻りは、狭い洗面脱衣を有効に使えるプランニングや段差のないユニットバスの採用など、快適性の向上に配慮しています。もちろん、耐震補強も行い、外壁に断熱サイディングを張ったり、窓に断熱サッシやペアガラスを採用するなど省エネ化にも取り組みました。また、設備的には、もともと深夜電気温水器を使われていたことから、オール電化に移行しました。暖房にもオール電化対応のエコキュート床暖房を採用し、南側の居室や寝室だけでなく、北側の洗面脱衣やトイレや廊下などにも設備することで、生活空間での温度差を小さくしヒートショックの予防にも配慮しました。壁や天井の一部には信州産のスギ板を張り、木のぬくもりとやすらぎを感じながら、ゆったりと快適に暮らせる住まいになりました。
![]() 東側外観(リフォーム後) |
![]() ←東側外観(リフォーム前) |
![]() 日当りの良い南側にキッチンを配置(リフォーム後) |
![]() ←奥の暗い空間が昔のキッチン(リフォーム前) |
![]() スギ板張りで床暖房もある水廻り(リフォーム後) |
![]() ←老朽化した浴室と洗面脱衣(リフォーム前) |





